カナダの生理学者ハンス・セリエ氏が“ストレス状態”という言葉で、各種の刺激が生体に作用した場合に起こる一定のひずみを表したのが始まりです。
ストレスとは、内外からの刺激で引き起こされる反応です。このストレス、一般的には“悪いもの”というイメージを持っていると思います。私も勉強する前まではそうでした。
が、調べてみると結婚、出産、妊娠、新築の家に住むことなどもストレスになり得るのです。
また、ストレスは母親の胎内にいるときから生じるそうで、ストレス反応は胎児から幼児期、
成人期を経て老年期、さらには死を迎えるターミナルの時期まで見られます。
■やわらかいボールで例えてみると、、、
外界からの刺激(ストレッサー)による生体の歪みと、その刺激に対抗して歪みをもとに戻そうとする生体の反応を一般的にストレスと捉えられています。
やわらかいボールを指で押した時にボールに凹みができます。このへこんだ部分が
ゆがみ(=ストレッサー)であり、へこんだところを元の形に戻そうと内側から外へかかる力
(戻そうとする反発力)が生じます。これをストレス反応といえます。
●ストレスのタイプはどんなものがあるかというと
・物理的ストレス = 寒暖の変化、騒音など
・社会的ストレス = 人間関係、経済情勢の変化など
・心理的ストレス = 緊張、不安、悩み、あせり、さみしさ、怒りなど
・生理的、身体的ストレス = 疲労、不眠など
●ストレスに対する3つの適応反応期
@ 警告反応期
刺激が与えられた最初に身体が起こす反応の時期
「ショック相」
刺激がやってきた → 体温、血圧、血糖が下がる。 → 筋肉の緊張や神経系の活動などが抑制されえる。
「反ショック相」
刺激がやってきた → 身体が防御体制をとる → 低下していた体温、血圧、血糖が上がる → 神経の活動も活発 → 筋肉は緊張し血流増 → ホルモン分泌盛んとなる。
A 抵抗期
身体が刺激に対して抵抗を続ける。この期は、抵抗力が最も高く、ストレッサーに抵抗しようと防御的な身体反応が起こる。
B 疲弊期(ひへいき)
刺激が長く続くと抵抗できなくなり、病気や障害を引き起こす。
※生きている以上ストレスがゼロという人はほとんどいない。
●人間に備わった自然調節機能=ホメオスターシス
暑い、寒いといった時に、環境の変化に対して全身の各器官が働き安定した状態を保とうと
します。ストレス刺激を受けた時も、身体全体のバランスを一定に保とうと各器官が働く。
自分の身体を安易させようとする自然に備わった機能が人間にはある。
それを
ホメオスターシス(生体恒常性)という。
しかし、あまりにも過度な環境を受け続けていくと、機能しきれず防御力を越え病気にかかってしまう。
■ストレスと神経
人間に備わっている神経について大まかに説明すると、
中枢神経(脳、脊髄)と末梢神経がある。そしてこの末梢神経から枝分かれして
“体性神経”と“自律神経”がある。
体性神経は、見たり聞いたり話したりするように、自分の意思で支配することができる神経。
自律神経は、胃の消化や心臓の働き、血液循環など自分の意思とは無関係に働く神経。
ここでとりあげるのは、皆さんもよく耳にする
自律神経についてです。
自律神経は、自分で意識して「動け、動け」と思ってもどうにもできない部分が自律神経で支配されています。名前のとおり自立している神経です。
ストレスが溜まってくると、眠れない、肩がこった、頭が痛い、便秘、胃の調子が優れないなどの様々な症状が出てきますが、これは自律神経の働きが関係しています。
自律神経をもう少し詳しく調べてみましょう。
自律神経は2つに分けられます。
@交感神経・・・闘争や恐怖、興奮、緊張緊急時などの時に活動する神経。
A副交感神経・・・休む、眠るなど安静時に働き身体を休める、修復する神経。
互いの神経は、シーソーのように交互にうまく働きあい、
昼間の活動時には“交感神経が
働き”、
食事をする時、休んでいる時は“副交感神経が優位"になります。このようにして、身体のバランスを保っているのです。
ところが、どんどんストレスが溜まりこのバランスが崩れてくると、心身ともに症状が現れきます。それには“自律神経失調症、心身症、神経症”と呼ばれるものがあります。
整体を受けていただいているお客様の中で、「なかなか眠れない」 「いつも緊張している感じがする」 「疲れが全く取れない」という方がいます。共通して言えることは、首から肩、背中、腰が非常に固く張っているのです。
特に、背中は鉄板のように固くちょっとやそっとではほぐれない状態です。身体が固い人は疲れやすい、血流が悪い、ケガをしやすいことが挙げられます。常に身体が緊張している。つまり
自律神経のバランスも不安定な状態になるといえます。
■ストレスを強く感じる性格
狭心症や心筋梗塞などになりやすい人には、ある種独特の行動パターンが共通して見られます。これを
タイプA型行動パターンと名づけられています。
どんな性格で行動があるのかご紹介します。
『性格面』
・強い目標達成 ・時間に追われている感じを持つ ・競争心旺盛 ・過敏で警戒的
・野心的 ・性急でいらつきやすい
『行動面』
・早口のしゃべり方 ・多動 ・食事のスピードが速い ・一度に多くのことをやろうとする
・イラ立ちを態度に表す ・挑戦的な言動 ・特徴的なしぐさや神経質な癖
■各年代におけるストレス
『小児期』
忙しい両親とのスキンシップ、厳しいしつけ、愛情不足など欲求不満がもとでストレスを抱える。
≪小児期に見られる代表的な心の病気≫
「ゆびしゃぶり」
親が子供をかまわないことによって生じる。欲求不満が原因。
「爪かみ」
不安や緊張している時に見られる。主に学童期に見られる習癖。
「チック」
時間的なけいれん性の運動。まばたき、首フリ、顔面をゆがめるなどの行動がある。
男児に多いとされている。この症状はストレス以外に脳の発達科学から原因が説明されて
います。
「吃音(きつおん)」
言葉がどもっている。原因として考えられるのは、先天的な資質と性格、心のストレス、
脳と音を構成する器官との発達のアンバランスなどです。
「緘黙(かんもく)」
無言症とも言われています。ある特定の場面で口が開けないことを指し、家では普通に
話すのに学校では全く口を聴かないなどの状態をいう。
原因は、いじめ、劣等感、夫婦不仲などさまざまです。
『青年期(思春期)』
思春期は、身体的成長が顕著に表れる時期であり、それがストレスとなることや、情緒不安定になりやすい時期でもあります。心身ともにバランスの変動が大きい。
代表的な心の病気・・・ひきこもり、摂食障害 などがあります。
『成人期』
20〜40歳代ぐらいの時期。この時期は、社会の変容を拝啓に人間関係や環境の変化が
ストレスになる。
代表的な心の病気・・・出社困難症、ピーターパンシンドローム(※) など
※ピーターパンシンドロームとは、米国の心理学者キレーが定義したもの。年齢を重ねても
大人になりきろうとしない成人男性。
『中年期』
40〜50歳代、人生の中間点。
身体面、心理面、社会面それぞれの悩みが生じる。
代表的な心の病気・・・定年前症候群、長期不況症候群 など
『老年期』
加齢により、心身機能の衰退を生じる時期で、それを自覚し老後や死への不安を抱くようになる。
代表的な心の病気・・・認知症、幻覚、妄想 など
各年代におけるストレスより気付くことは、通ってきた時期とそのときに体験した出来事および、生じたストレスというものは、単発的なものではなく、
形は変わるものの継続的に生じるものではないかと思います。
〜私の体験ですが、子供の頃勉強が大嫌いでいつもテストの点数は0点に近かったのです。
両親からは「何のために学校に行っているんだ!!こんな点とって、、、」
「お前は人の何倍もやっていかないとできないんだから」と、いつも注意されていました。
そのたびにやる気がなくなっていました。これが、社会に出て、ある企業で働いていたとき、
当時毎月ノルマがあり必達成でした。
でも、私は成績が悪く上司から「なんで、契約がとれないんだ!」 「このままで大丈夫か!」と、言われると子供の頃の感覚がよぎりテンションが下がってしまったことがあります。
これがしばらく繰り返されストレスが溜まったことを覚えています。〜
皆さんはこんな経験ありませんか?
■ストレスとうまく付き合うには

完ぺき主義は目指さない。

逃げることも時には必要(全部一人で背負わずに皆と協力を。)

相手のことを気にしすぎない。(比較しすぎないこと)。人は人、自分は自分休みましょう!!

自分の良いところ、魅力を見つけて自分で自分をほめてあげる。

物事を前向きに考えてみる。

ストレスが溜まる=悪いものと捉えないこと。これも自分が成長するために必要なこと と考える。